この記事では「ITILファンデーション」に合格した勉強方法について紹介します。
・ITILファンデーションの資格取得を目指している人
・ITILファンデーショの勉強方法がわからない人
・ITILファンデーショに一発で合格したい人
そんなあなたに向けた記事になっています。
ITILファンデーションとはどんな資格なんだろう?
そんなレベルからでも無事に一発で試験に合格することができたので、その勉強方法を公開させて頂きます。
これから「ITILファンデーション」の資格取得を目指す人たちの役に立てれば幸いです。
今回取得した資格の正式名称は「ITIL foundation」になります。
今までに取得した資格一覧は以下になります。
目次
ITILファンデーションとは?
「Information Technology Infrastructure Library」の略です。頭文字4つをとって「ITIL」と言われています。
ITILは簡単に言ってしまうとITサービスマネジメントの見本です。
ITILを勉強すことでITサービスマネジメントの流れがわかるようになっています。なのでPM(プロジェクトマネージャー)を目指している人はITILファンデーションの資格を取得しておくといいでしょう。
ちなみにですが、ITILファンデーションはベンダー資格にはめずらしい「有効期限」がない資格になります。CiscoのCCNAやCCNPなどは取得後3年間という有効期限があるので、ITILのように失効しないってというだけでちょっとやる気が出ますね(笑)
受験料は?
私が試験を受けたときは「26000円(税込:28080円)」でしたが、現在はなんと「43890円(税込:47400円)」です。
約2万円も価格が上がっています。ベンダー資格は価格が例年上がっているので、資格取得を考えているなら早めに勉強して合格することをオススメします。
価格もかなり高額ですので一発合格できるようにしましょう。
使用した教材は?
ここでは実際に資格取得に向けて使用した教材の紹介をします。
私がITIL合格のために使用した教材は3点になります。
書籍
1つ目は以下の本になります。
これは黄色本と呼ばれているものです。
ITILを理解するためには必ず必要です。そしてIT関係の仕事に就いている人は一度は読んだ方いい教材になっています。
黄色本を読むことでIT関係の仕事の流れを理解することができます。
仕事の流れを理解することで、自分が行っている作業の前後にどんな工程が待っているのか把握することができるようになります。
あと、プロジェクトマネージャーなどを目指している人はこの本を読んだ方がいいです。仕事の流れと工程を把握することに役立ちます。
ただ、「ITILの資格を取得する」という点にフォーカスするとはっきり言って「黄色本」は必要ないです。
理解することはとても大事なことですが、「資格取得」という点から見るとこの教材を読むのは時間の無駄です。
本屋さんで実際に見たりすればわかるんですが、本自体がかなり分厚く、値段も高いです。さらに「教科書」なのでテストに出るような問題の数が圧倒的に少ない。
時間がなくて資格取得までに日数がない人は買わないという選択肢も必要です。できることならすでに資格を取得してる人に借りるか譲ってもらうのがいいでしょう。
※PM(プロジェクトマネージャー)を目指している人は買った方がいいです。
インターネットの問題集
本の教材以外には以下のインターネット上にある問題集を2つ使用しました。
「Ping-t」に関してはアカウントを作成すれば、ITILファンデーションの問題を無料で学習することができます。Ping-Tの問題数は300問ととても多いですが、解答に解説もついているのでわかりやすいです。
また、一度正解した問題は「銀メダル」、2回連続で正解した問題は「金メダル」といったように自分の理解度も確認できます。(最初は銅メダルからスタート)
「CramMedia」は1カ月6000円で、問題は220問です。
多少お金はかかってしまいますが、CramMediaの問題の方が実際の試験問題に近いです。(というかほとんど一緒)
Ping-tと違って解説があったりなかったりしますが、CramMediaの的中率はかなり高いです。個人的にはCramMediaとPing-tのを併用しながら勉強するのをオススメします。
知識ゼロでも合格する勉強方法!!
本当に未経験でも合格できるのか?実際に私のスペックも含めて紹介いたします。
私のスペック
まずは私のスペックのご紹介をします。
・30代のインフラエンジニア(CCNAをギリギリ取得)
・エンジニアになって2年(異業種からの転職)
・ITILファンデーションって何?ってレベル
・頭脳は3流の私立大学卒
30代のひよっこインフラエンジニアで、「ITILファンデーション」という資格がどんなものかは全く知らない状況から勉強をスタート。
完全に独学です。誰かに教えてもらったり、講習とかにはいかずにITILを取得しました。
知識ゼロ、未経験からの勉強は本当にしんどかったです(笑)
辛かった原因は完全に「暗記」のみだった点と、横文字(カタカナ)ばかりで覚えるのが大変だったことです。
私自身のスペックは決して高くないですし、暗記も苦手です。なので今回のITILファンデーションの勉強にはかなりの時間を消費してしまいました。
勉強方法と勉強期間
実際に行った勉強方法をご紹介します。
①黄色本を読む
↓
②Ping-tの問題を一通り解く(全部銀メダルにする)
↓
③Ping-tの問題をもう一巡解いてみる(全部金メダルにしなくていい)
↓
④CramMediaの問題を解く
↓
⑤CramMediaの問題をひたすら解く(全問覚える)
①黄色本を読む
黄色本を読むのにだいたい1週間ぐらいかかってしまいました。仕事後に2時間勉強していたのですが、ITILの黄色本は読むだけでかなり根気がいります。
黄色本を1度全部読んだ後に「Ping-T」の問題を解いていきました。わからないところは黄色本をみたほうがいいと思っていたのですが、はっきり言って「Ping-T」には解説もあるので黄色本読まなくても大丈夫です。インターネットで検索すればだいたい調べられますしね。(この段階で黄色本買わなくてもよかったと思いました)
②、③Ping-tの問題を解く
「Ping-T」の問題も数が多いので2周するのに3週間もかかりました。
ここの問題をいかに早く解くかで資格取得への道がかなり早くなります。
④、⑤CramMediaの問題を解く
教材紹介のところでも記載していますが「Ping-T」の問題だけでは不安だったので、「CramMedia」の問題集も購入してやりました。
実際は「有料の問題集」ということだけでは信頼できなかったんですが、クラムメディア(CramMedia)は「CCNA」の資格取得の時にも使用してそれなりに正答率が良かったので購入しています。
ちなみに「CramMedia」は完全に暗記するのに1週間ちょっとかかりました。
「CramMedia」の問題集を100%の正答率(完全に暗記)、「Ping-t」はだいたい70~80%ぐらいの正答率で試験を受けてます。また、勉強期間は「1.5ヶ月」、時間はだいたい「60~70時間」ほど費やしていると思います。
上記のような状態で試験を受けに行って一発合格できました。(試験は60分で40問解きます。一度問題を解いても見直しできます)
試験結果は100%中「97%」。どうやら1問間違えてしまったようですが、合格でき手本当に良かったです。
最短合格への勉強方法
これからITILファンデーションを受験する人に向けてオススメな勉強方法を紹介します。
実際に私が行った勉強方法は少し時間のムダだと思ったので、経験をいかしてもっと効率のいい勉強方法を提案できれば幸いです。
一番おすすめな方法
Ping-tとCramMediaの併用
「Ping-t」の問題を全部金メダルにします。この時に理解できなかった問題は解説を読み、それでもわからなかったらインターネットで検索してください。
「Ping-t」の問題が完了したら「CramMedia」の問題にうつります。「CramMedia」の問題が90%以上、「Ping-t」の問題が80%ぐらいの正答率なら問題なく資格取得可能です。
1日2時間ほど勉強すれば1ヶ月もかからないで合格できるはずです。
最短で合格したい人
CramMedia一択
「CramMedia」だけを完全に正答率100%にしてしまえばOKです。
ただし、資格取得はできると思いますが、知識としてはかなり薄いものになってしまします。資格取得を目標にしており、ぶっちゃけ会社から資格を取れと言われた人には有効です。
ITILファンデーションの知識を仕事で活用したいと考えている人にはオススメしません。
ですがこちらの方法であれば1週間で資格取得も可能です。
お金をかけたくない人
Ping-tの問題一択
「Ping-T」だけの勉強方法だと時間がかかります。(黄色本を読むよりはいいけど)
「Ping-T」の問題を100%にすればITILファンデーションに合格することは可能です。ですが、「Ping-t」と「CramMedia」の問題を比べるどうしても「CramMedia」に近い問題が多く出題されていました。
あくまでもテストを受けた感覚ですが、「Ping-t」の問題だけで受験していたら合格点ギリギリの65%から80%をとれたかどうかって感じです。
こちらの勉強期間は3週間~1カ月ぐらいです。
試験結果と合格認定証とピンバッチ
試験に合格した証拠として「試験結果」と「合格認定証」、「ピンバッチ」の証拠画像をUPしておきます。
試験結果
「ピアソンVUE」で試験を受けると試験後にすぐ結果がわかります。
以下が試験後にもらえる試験結果になります。
65%以上で合格のところを「97%」でした。きっと1問だけ間違えたんだと思いますが、みたことない問題はありませんでした。
なので解答の選択ミスか、答えを間違って暗記してしまった可能性がたかいです。
合格認定証とピンバッチ
ITILファンデーションの認定証発行には申請が必要で、別途お金がかかります(1400円ぐらいだった気がする)
試験後に「EXIN」からメールがきます。そのメールに記載されたリンクをクリックし、登録した個人情報を確認してから認定証の発行になります。
合格認定証は以下です。
そして認定証と一緒に「ピンバッチ」が同封されてました。
黄緑色のピンバッチです。これをつけてれば「ITILファンデーション」の合格者だとわかります(ITILを知っている人に限る)。
ただ、つけている人をみたことがないのでそんなに重要ではないです。むしろ自信満々でつけてるとちょっと恥ずかしい。
申請しないとPDFの認定証だけなので、紙で合格証がほしい人は申請するのを忘れないようにしましょう。
まとめ
・ITILは1.5ヶ月の期間、60~70時間の勉強で合格できる
・勉強期間は勉強にかけるお金と時間によってかわる(お金をかける方が短くなる)
・未経験・知識なしでも満点近くの点数で合格できる
どうだったでしょうか。少しは役に立ったでしょうか。
ITILファンデーションに関しては本当に暗記ばかりなので、どれだけ多くの問題を解いて覚えたかという点が資格取得への最短経路になります。
私が紹介させて頂いた勉強方法が合う人もいれば、合わない人もいると思います。ですが未経験で知識がゼロでも合格できるということが伝われば幸いです。
試験を受けるだけで高額のお金がかかってしまうベンダー資格ではありますが、資格を持っているか持っていないかの差はかなり大きいと思います。これから受験する方々は一発合格できるよう勉強頑張ってください。
個人的にですが、ITILファンデーションはベンダー資格の中でも難易度は「低め」だと感じました。
本日も読んで頂きありがとうございます。